なぜ「炎上」は起こるのか?社会心理学の観点から解説してみた

心理学

こんにちは、ななしです!

「炎上」はいまや毎日のように起きていますよね?芸能人や政治家、YouTuberなど「炎上商法」という言葉もある様に、大きな影響をもたらすのが「炎上」です。

その「炎上」はどのような心理から来るのかを社会心理学の観点から解説していきます。

拡散され激化する

特定の誰かが、非常識なことを行いSNS等で発信すると、面白さ目当てに野次馬が集まりあっという間に拡散されてしまいます。

すると、まっとうな批判以外にも差別的発言、罵詈雑言などが飛び交い過激化していく一方となり、止まらなくなってしまいます。

その理由として「集団極性化」という心理が働いています

集団極性化…集団で意思決定を行う際、個々人の当初の判断や行動傾向、感情などが、集団でのさまざまなやりとりを通す中で、極端な方向に強くなる現象

心理学用語集サイコタムより引用

特にインターネットでは自分と同じ意見を容易く見つけることができ、自分と異なる意見を無視したり、排除する傾向が強くなってしまいます。

また、「匿名性」や「無責任性」がネットにはあり罪悪感が薄れた行動をとってしまうケースが多々あります。

知らず知らずに自分の意見を「正当化」するものだけを集めてしまっているのですね…

擁護する人は増えない?

批判意見や罵詈雑言ばかりが目立ちがちですが、擁護する人たちが増えないのはなぜなのでしょうか?

それは、「沈黙の螺旋」という心理効果で説明できます。

沈黙の螺旋…人間には孤立することへの恐怖があること、周囲を観察し、その意見の動向を把握する準統計能力が存在するという仮定の下に、少数派・劣勢だと自覚している人は、多数派からの反対や孤立を恐れて自分の意見を表に出しづらくなることを想定している。 どの意見が多数派か少数派であるかをマスメディアが持続的に提示することで、多数派の声は無根拠に大きくなり、少数派は無根拠に沈黙へと向かう。この循環過程によって公的な表明や沈黙が螺旋状に増大し、世論の収斂が起こるという理論である

Wikipediaより引用

簡単に言うと、自分の意見が少数派だと、反対や孤立を恐れて表に意見を出しづらくなるという心理です。みなさんも一度はこのような経験があるかと思います。

これが批判一辺倒になってしまう理由です。

SNSに投稿してしまう心理

先ほどとは変わり、投稿者の心理を解説していきます。

なぜ、社会的、倫理的によくないものを投稿してしまうのか?

集団における場合は「集団的浅慮」という心理効果が起こります。

集団的浅慮…集団で合議を行う場合に不合理あるいは危険な意思決定が容認されること、あるいはそれにつながる意思決定パターン。そのまま「グループシンク」ということもある。集団浅慮と訳されることもある。いわゆるデマや流言、インターネットから発生する幼稚な自己表現などがここから発生すると見る向きもある。

Wikipediaより引用

これは、個人なら正しい判断が下せるのに、集団だと間違った判断を下してしまう心理効果です。「自分たちは大丈夫」という根拠のない自信が生まれ外部からの警告を遮断したり軽視したりするようになってしまいます。

まとめ

簡単にですが、「炎上」の心理について解説しました。

SNSでは不特定多数かつ全世界に発信しているという意識をもちつつ、楽しく使っていきたいですね!

万が一炎上した場合はすぐに削除し謝罪するのが最善であると思います。

それでは~~

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